卵巣がんからの生還

2019.がん発覚から生還までの記録

⑨腫瘍内科初診から抗がん剤治療へ

2019年1月 めでたく還暦を迎えた自分に、まさかの卵巣がんステージIII発覚!
生還までの記録が誰かの為になればとブログ始めます。



5月27日
まずQ先生に会ってPET-CT検査の結果を聞くのですが、その時もQ先生は私を楽しませてくれる会話から入ります。

「前回初診で今回2回目? いや、前にどこかで会ってるなぁ。六本木だったかな?」
セカンドオピニオンで来てるから3回目です、と答えると
「あ、そうか!」とニコニコ。
更に当時流行っていた唐沢寿明の医療ドラマ「白い巨塔」がらみのジョークも飛び出し
「血管内リンパ節じゃないよ。」と言ってニコニコ。

検査結果はといえば
原発は右卵巣
子宮と直腸と腹膜とリンパにもガンあり。
遠隔転移はないので、ステージは3。

この結果を持って腫瘍内科の先生の初診へ。

Q先生とは違ってとても真面目そうなZ先生。
今後の治療方針について話しながら、面談票として話してくださった内容を印刷してくれました。

「手術で腫瘍が取り切れれば手術が治療の主体だが、現在の病気の広がりはまず抗がん剤で腫瘍を縮小しないと、手術での根治は難しい。

まず抗がん剤治療を3-6サイクル行い、腫瘍が縮小したら手術を目指す。
腫瘍が小さくならなければ手術が難しいこともあるし、腫瘍の増大があれば抗がん剤を変更する必要があるが、根治を目指した治療はなかなか難しくなる。

手術を行っても再発リスクは高いため、術後は経過観察を婦人科で行う。

抗がん剤 カルボプラチン パクリタキセル
これらがキーの薬。」

そして、TC療法と呼ばれる治療法の説明文書を渡されてZ先生が説明してくださいました。

TC療法には3種類あり、
①コンベンショナル ・・・パクリタキセルとカルボプラチンを3週毎に投与する。

②ドーズデンス・・・パクリタキセルは3週連続、カルボプラチンは3週毎に投与する。

③ウィークリー・・・パクリタキセルとカルボプラチンを3週連続で投与する。

私の場合は、②を用いるとのこと。

薬投与の前に吐き気止めとアレルギー止めの点滴もするので、昔から言われているような吐き気で七転八倒するようなことはないと言われて少しホッとしました。

また、抗がん剤治療は初回から通院で行うと聞いて多少の不安を抱きつつも、
「やるっきゃない!」と覚悟を決めたのでした。



次回に続く。