卵巣がんからの生還

2019.がん発覚から生還までの記録

⑩初回抗がん剤治療

2019年1月 めでたく還暦を迎えた自分に、まさかの卵巣がんステージIII発覚!
生還までの記録が誰かの為になればとブログ始めます。



6月3日
初回抗がん剤治療。

8:30には来院するよう言われ、朝のラッシュの電車を避ける為、築地に前日泊しました。

8:30 病院に着いて診察券を機械に入れると、その日の診察順番が印刷されて出てきます。

血液検査→腫瘍内科診察→抗がん剤点滴

大病院だけあって早朝からたくさんの人がいます。
血液検査の順番待ちが約30分。たくさんブースがあるので待っている患者さんが多くても意外に早く呼ばれます。

検査結果が出るまて30分〜1時間。腫瘍内科診察室の前で座って待ちますが、この待ち時間がまた長い。
でも初めての抗がん剤治療でドギマギしていたのが、待ち疲れて冷静になっていくという効用はありました。

やっと呼ばれて診察室に入ると、血液検査の結果が抗がん剤治療に問題ないか好中球やヘモグロビンなどの値を先生が確認します。
腫瘍マーカーの値は1500!
標準値は上限35なので、これから始まる抗がん剤治療でどこまで下がってくれるのか不安です。

血液検査の結果は問題ないと判断され、通院治療室へ。
受付をすると1人1人抗がん剤を作る為、約1時間待ってくださいとのこと。
血圧と脈拍を測ってからスマホを触って時間をつぶす間に、またドギマギしてきました。

点滴後に具合悪くなったらどうしよう?
帰りの電車の中で倒れたらどうしよう?
これから自分の身体にどんなことが起こるのか、全てが不安でした。

やっと名前を呼ばれ治療室へ。
ベッドとリクライニングのイスと2つタイプがありますが、私は初めてかつカルボプラチンとパクリタキセルの2剤なのでベッドの治療室です。

まず吐き気止めの点滴が15分。
続いてアレルギー止めの点滴も15分。
そして、いよいよカルボプラチンの点滴が60分。

点滴中は、飲み食い自由と言われていたので昼ご飯用におにぎりとお茶を買って用意していました。
ところが、カルボプラチンの点滴が始まるとまもなく眠くなってきて60分があっという間。
続くパクリタキセルの点滴が始まる時にも眠気はおさまらず、「お名前言ってください。」と看護師さんに言われてやっと名乗るとすぐに眠ってしまったのです。

パクリタキセルの点滴も60分。
最後に体液と同じ成分の点滴を15分投与して、点滴は終了。

なんとか眠気を覚まして立ち上がると、特に身体のどこかが変ということもなく、ふらつきもなく歩き始めることができました。

後で看護師さんに聞くと、アレルギー止めの点滴が眠気をもよおすそうです。
約3時間の点滴も、長くて退屈したり心配でドギマギすることなく眠ってあっという間に終わったのでした。

そして、この日は薬の処方が出ました。

デカドロン…吐き気止めの薬で2日分。点滴の翌日と翌々日必ず飲むように指示されました。

メトクロプラミド錠…吐きけ時、4時間以上空けて1日4回まで。

マグミット錠…便を柔らかくする薬。1日3回毎食後。

センノシド錠…便秘時。1日1回就寝時。マグミットで出ない時に使う。

レボフロキサシン…熱が8度以上出た時に飲む抗生物質

カロナール…解熱剤。

「副作用が出た場合に薬を使ってください。」
先生から今後可能性のある副作用が説明されました。
・10日から2週間の間に熱が出るかもしれない
・しびれや関節痛が出るかもしれない
・熱が8度以上出たらレボフロキサシンを飲み、飲み始めたら1週間飲み続ける
・発熱時や疑問などは、ホットラインがあるので電話してください

治療の翌日から自分の身体に起こることを観察する日々が始まりました。


次回へ続く。