卵巣がんからの生還

2019.がん発覚から生還までの記録

④思い込みは誤ちの第1歩⑶

2019年1月 めでたく還暦を迎えた自分に、まさかの卵巣がんステージIII発覚!
生還までの記録が誰かの為になればとブログ始めます。




2019年1月。
ヌック管水腫摘出手術を終え、めでたく還暦の誕生日を迎えました。

還暦。

私には人一倍感慨ひとしおな出来事。
何故なら、父が35年前59歳で胃がんの為亡くなっていたから、自分も還暦を迎えられないのではないかという不安をかかえていたのです。

つまり、私ががんになる可能性は0ではなかったわけです。
父が胃がんの肝転移で入院して3カ月持たずに逝ってしまったから、胃がんには十分気をつけていました。
ピロリ菌も除去したし、毎年胃カメラも受けて異常なしの判定に安心していました。



そして誕生日から1週間後、トイレで1滴の血液がポトリ。
「えっ? なんだろう? 膀胱炎かな?」

2018年10月の合唱練習中から疲労が溜まっていたのか、膀胱炎の症状もあってヌック管水腫とは別に泌尿器科にも通院していたのです。

20年ほど前、営業回りの仕事をしていた時には血尿を出してしまったこともあり、この時も「年のせいで疲れに弱くなったのかな?」と思っていました。
疲れから膀胱炎になることはよくありますよね。

これが、思い込みによる誤ちその2です。

すぐに泌尿器科に行きましたが、血液検査でもエコーでも膀胱炎ではないという診断。
膀胱がんの可能性もあると言われて検査しましたが、結果は白。

「なぁんだ! なんでもないじゃない。」

その頃、ヌック管水腫摘出手術時に剃毛していた毛が伸び始めていてチクチクしており、これがデリケート部分に刺さって傷ついたんだと勝手に判断しました。
何しろ手術後は右鼠蹊部の感覚が麻痺していたので、傷ついても分からなかったのです。

なんて勝手な、あまりに馬鹿馬鹿しい判断でしょう!

しかし、出血はその日だけだったので様子見でいいやと思い込み、婦人科に行ってみようなどとは露ほども考えなかったのです…。


誰からも「婦人科に行ってみれば。」と言われなかったし…。


続きは次回へ。