卵巣がんからの生還

2019.がん発覚から生還までの記録

⑤運命の告知

2019年1月 めでたく還暦を迎えた自分に、まさかの卵巣がんステージIII発覚!
生還までの記録が誰かの為になればとブログ始めます。



話を元に戻します。

4月18日。
個人病院から紹介されたA大学病院へ。
ネットで調べると「婦人科は女医さんでよく話を聞いてくれる。」と評判上々。

安心して内診を受けていると、
「エコーの画像を一緒に見てもらいます。」と内診のカーテンが開けられました。

「卵巣が腫れて大きくなってる以外に、腹膜にモコモコしたものがあって気になります。見えますか?」

えっ? 分かりません…。
そもそもエコーの画像って素人が見て分かるものですか?
と心の中で叫びながら不安ばかりが募ります。

「モコモコしたもの」がガンですか?
腹膜にあるってどういうことですか?
子宮頸部にガンがあるんじゃないんですか?

個人病院での検査結果は「子宮頸部腺ガン」でしたから、先生の言っている意味がよくわかりませんでした。

私が返事しかねていると、先生は「隣の部屋で説明しますね。」と言い内診は終わりました。


原発箇所の特定は今後の検査を待たないとできません。おそらく卵巣だと思われますが、腹膜にも散らばっている状態です。」
「深刻ではないと言ってあげたいけど、深刻です。」


原発は卵巣で腹膜に転移あり。

それはステージ3とか4てこと???

怖くてステージがいくつかは聞けません。

冷静に受け止めたつもりでしたが、口から出た言葉は震えていました。
「それは困ったなぁ。先生、私には同居の92才の義母の介護があるし、別居の実母の経済的援助もしなくちゃだし。私に何かあると困るんです。」

先生は優しい眼差しでうなづきながら私の話しを聞いて、「できるだけ長く生きられるように頑張りましょう。」と言いました。

はっ???
その言葉って何?
できるだけ長く…って。
もしかして、私、来年の桜は見られないの?
もしかして、年内も危ないの?

そう思わせるようなトーンだったのです。



続けて検査の予約が取られました。
4月19日 MRI
4月20日 CT
5月9日 大腸検査

検査結果を踏まえた次回の婦人科受診日は
5月13日。

ゴールデンウィークがある関係で、次回受診は約1ヶ月後だと言うのです!
その間、飲む薬も何の治療もありません。

手遅れになったらどうするの?

いや、もしかしてもう手遅れなの?

なすすべもなく帰宅し、義母を予約していた美容院に連れて行きました。
高齢の義母が知ったらショックを受けるだろうと心配したので、なんでもないように振る舞いました。



次回へ続く。