卵巣がんからの生還

2019.がん発覚から生還までの記録

⑱術後4-6日目

術後4日目

体温が平熱に戻る。

朝の検温に来た看護師さんに
「退院後のこととか考えてますか?」と聞かれ
急に鬱鬱としてしまった…。
思わずグチをこぼしたりして…。

「今でも時々、夢かな? と思うことがある。」と言ってしまって涙がこぼれた。

ガンになったこと、深層意識の中ではまだ認めたくない自分がいるんだと気づいた…。



術後5日目

朝、体重を測りに行くのも1人でできるようになる。

左右に刺したドレーンから出ている液の検査をするとのこと。
膀胱も少し切ったので、縫い目から尿が流れ出ていないか骨盤内の液を調べるそう。
異常ありませんように…。

朝食後、テレビカードが切れたタイミングでスマホにて音楽を聴き始める。
入院前に聞きたい曲を入れてきたことを思い出したわけで、全力少年からクィーンを耳から全身に流し元気を得る!
テレビはガチャガチャしているけれど、好きな曲はストレートに全身に響いて力になることを改めて感じた。

午後はナースステーションを2周。



術後6日目

尿管が外れる!
あとは左骨盤内のドレーン1本だけ。

シャワー浴も始まり、時間はかかったけれど1人でできた!
出た所で一瞬クラッとするが、少し休んですぐ歩けた。

尿管が外れるということは、自力でトイレに行かなければならないということ。
トイレに行くタイミングがよく分からなくなっている。
間に合うと思ったのに間に合わなかったり、出ると思っても少ししか出なかったり…。
そして、傷口が痛むのか、うーんと唸りながらお腹を抱えて用をたす。
明らかな傷の痛みとして感じるのではなく、下腹部がしぶるというかなんというか…。
今まで経験したことの無い感覚で…。不快。

できるだけ歩く時間を増やす為、自動販売機まで行って水を買ったり、洗濯室へレンタルタオルやレンタルガウンを返却しに行ったり。

太ももの筋肉がだいぶ落ちていることにも気づく。


次回へ。